「杉」日本を代表する木材です。 昔から杉は住宅建材などあらゆるシーンで使われてきた日本人には、なじみの深い材料です。 しかし、家具の材料としては素材の特性上、敬遠されてきたのも事実です。 私たちは長年、主に北米材を使って家具を作ってきました。 北米材は素材のもつ表情や加工性、強度などが家具に適していること、 計画的に植林を行い、伐採される自然環境の持続的な成長にも配慮したトレーサビリティ(流通履歴)がしっかりしていることなど 家具作りを行うメーカーとして考えられる最良の材料です。 しかし、ある日ふと思いました。 「長年家具作りに携わってきたのに、使ってきたのは北米材ばかり・・・ 日本の材料を使って、家具作りができないか?」 日本の山林は、戦後の住宅需要の急増に対応するため、生育の早い建材用途の杉や桧を 集中的に植林してきました。その後、安価な輸入建材が多用されるにつれ日本の林業は衰退の一途を たどってきました。もちろん家具の用途としては、ほとんど利用されることはありませんでした。 そんな中、日本の山林や環境を守っていくため、私たちができることはないか? それが、国産杉を使って家具作りができないかという発想の原点です。 私たちはこれまで、家具材として積極的には使用されてこなかった杉の利用を 通して、日本の社会と環境に少しでも貢献できればと思っています。杉の難点をカバーする技術 杉を初めとする針葉樹の多くの木は、広葉樹(オークなど)に比べ柔らかいとされています。 日本住宅の梁や柱などに杉が使われていますが、もちろんこれらは強度や耐久性をクリアしています。 しかし、家具となると人が日常的にふれ、時には生活のなかで衝撃が加わることもあります。 MIYABIOシリーズでは杉の柔らかさを補うために、天板表面に浮づくり加工を施しました。浮づくりとは堅い木目を残し表面に凹凸を付けた日本古来の伝統的な技術です。木目の美しさを引き立たせ、表面強度も高くなります。また、塗装には硬質ウレタン塗装を施し通常に比べ耐久性を高めています。構造体となる脚部には、洗練されたデザインと十分な強度を保つためウォールナットを使用しました。ウォールナットを使うことで、杉との対比が強調され今までにないデザインが完成しました。 日本人の身近にあった杉の木を、現代の生活空間で家具として使ってみてはいかがでしょうか。 杉の年輪が見て取れる小口面。長い年月をかけて育ってきた証です。
幅1250mm、奥行き550mmと使いやすいサイズのセンターテーブルです。サイズオーダーにも対応しています。(幅・奥行きともに変更可能です)
脚部のウォールナットはグレードの最も良い良材を厳選しています。
杉の節は、デザインとしてあえて省かず使っています。
本製品は組立式です。使わないときは分解してコンパクトに収納できます。お届け時は組立設置を配達員さんが行いますので届いたその日からお使い頂けます。
テーブルの裏側です。反りを抑えるアイアンの反り止め。見えない部分に国産品質の丁寧な仕事が隠れています。
身長170cmの男性が座ったところです。
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